優雅に踊るバレエ、とても美しいですよね。
小さいころに夢見たバレリーナ、いつか叶えたいと思っていたが、大人になってしまったという人、多いのではないでしょうか。
子供の頃に時間や金銭的な面など様々な理由から断念し、その後もバレエをやることが忘れられず、大人になってからバレエ教室に通い出している方もいらっしゃることでしょう。
最近では、子育てや仕事が落ち着いて自分のための時間を作れるようになり、バレエ教室に通い出す人が増えているようです。
夢にまで見たバレエ教室、大人になってようやく実現し、楽しいはずのバレエ時間ですが、いじめによる辛辣な体験談も一定数あります。
この記事では、バレエ教室におけるいじめの実態と、その要因、乗り越え方を執筆しています。
いじめられている方は考えたくもないことですが、いじめる側にもいじめたくなる理由が存在します。
それを知り、対策を講じることで乗り越えていけます。
一緒に紐解いていきましょう。
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第一章:いじめの実態
世の中にバレエ教室はたくさんあります。
昭和音楽大学バレエ研究所による調査によると、バレエの競技人口は2011年に約40万人いましたが、2021年には約26万人に減少しています。
それに伴い、バレエ教室の平均生徒数も約88人から約60人に減少しているようです。
それでも根強い人気のあるバレエですが、平均60人という生徒数、人数の多い教室もあれば少ない教室もあります。
特に人数の多い教室ほど、いじめの実情があるように感じます。
発表会の配役や、その人のルックス、先生の贔屓などが引き金となり、その人に対して嫉妬心や妬みを持ってしまう人がいます。
すべての教室にいじめが存在するわけではないと思いますが、人間が一定数集まってしまうといじめが起きてしまうことが往々にしてあります。
第二章:なぜいじめが起きるのか
バレエは表現の競技です。
その他の表現による採点競技と同様、見た目のいい人は重宝されがちです。
ルックスのいい人、顔立ちのいい人はそれだけで周りから羨望の眼差しで見られ、一見、高評価を得やすいように思われがちです。
そこがいじめのスタートになってしまうんですね。
その他、バレエ教室でいえば先生に気に入られている生徒さんも、いじめに遭遇してしまうことがあります。
また、上達の早い人も同様にいじめの対象になる場合があります。
これらの要因ですが、いじめる側は、嫉妬心からいじめをしてしまうことが多くあります。
なぜこの人の評価が高いのか、なぜ自分だけ評価が低いのか、自分はもっと努力しているのになぜ低評価なのか、などと考えてしまい、妬みや嫉妬を覚えてしまいます。
本来、妬みや嫉妬心に成長の要素はありません。
いくら周りが秀でていようと、他人は他人、自分は自分だと割り切って常に自分への努力を惜しまない人ばかりなら、世の中にいじめは存在しません。
ですが人間、そんなに出来た人ばかりではありません。
うまくいかない現状を、周りのせいにしてしまうんですね。
自分は悪くない、周りが悪い、自分と同じ境遇にしてやろうと。
ダークな感情に支配され、心の中だけに押しとどめておけなくなり、制御が効かなくなっていじめに発展します。
いじめの加害者側は、自分の感情がコントロールできていない状況を認識できないことがほとんどです。
本来は、たとえ頭にくることがあっても、『あの人は、〇〇の点では先生に贔屓にされているけれど、陰で努力しているのかもしれない』『この人はルックスもいいし得点を得られやすいけれど、必ず誰よりも早く教室に来ている』などのように、相手の良い点を見たり、別の角度から考えられるといじめは起きません。
本来は誰しもに、そんな風に他人を見てあげられる心の余裕があるといいのですが、そんな風にいかないのが世の中です。
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第三章:いじめを起こさせないために
いじめてくる人に対して、いじめをやめてくれるように説得するのは難しいことです。
他人はなかなか変われません。
いじめてくる人はそれなりに理由があり、いじめてきています。
そんな時は、『自分を妬んできているだけだな』『しょうのないことだな』という感想だけを持ち、それ以上気にしないように意識しましょう。
難しいことですが、そんな相手に歩調を合わせる必要は全くありません。
ただ、あまりに露骨にいじめを受け、その結果、精神的なダメージを追っているのなら話は別です。
楽しく学ぶためにバレエ教室に通っているのに、ストレスを抱えて病んでしまうのはもったいないことです。
状況によっては、先生にいじめの実態を報告しましょう。
それでも解決しない場合は、教室を変えることも選択肢に入れましょう。
バレエ教室はたくさんあり、一つの教室に固執する必要はありません。
今通っている教室がお気に入りの教室かもしれませんが、教室に通う目的はバレエをすることです。
バレエが好きで、やってて楽しいから通っているのだと思います。
精神的に病んでしまい、楽しくないバレエをやっていることに、意味はあるのでしょうか。
同じ時間を費やすなら、楽しくバレエをやって上達して、人間的にもっと魅力的になりたいですよね。
世の中、どうしても合わない人間はいるものです。
教室を変えれば、もっと魅力的な先生や、競争心が持てる素敵な友達が見つかるかもしれません。
そして、第二章で視点の角度を変えてみる、というお話をしましたが、これはいじめられている側にも言えることです。
特に対人関係においては、一方的な角度から見るのではなく、ほかの角度からの視点が持てれば、自然に怒りは収まるものです。
これはバレエに限った話ではありませんが、世の中、努力している人はいるものです。
そういう人を妬みや嫉妬心を持って接するのではなく、またいじめてくることに憎しみを抱くわけでもなく、『自分もまねできないだろうか』『自分がうらやましいだけなんだ』などと考えられれば素晴らしいことです。
仮に、どうしても嫉妬心や憎しみが消せなかったとしても、その心は無理に消さなくても構いません。
その代わり、その人の良い点も見つけてあげられると良いですね。
ほかの角度からの視点、これが持てればバレエに限らず仕事や子育て、友人関係などに絶大な効果を発揮できます。
終わりに:
大人のバレエ教室のいじめについて書いてきました。
バレエに限らず、いじめはどんな世界でもありますが、大抵は嫉妬心や妬みから起こっています。
いじめてくるのは、それだけその人にとって、あなたが魅力的なのです。
いじめという行為に、人間的な成長の要素は一つもありません。
いじめてくる人は自分の内面からくる嫉妬心という欲にまみれ、その欲を受け流すこともできずに他人への攻撃へと走ってしまう、心の弱い人なのです。
それに対して『なぜいじめてくるのか』『私のどこが悪いのか』『何とかして私へのいじめを無くせないか』ということを考えていても、あなたの時間が無駄に消えていくだけです。
そしてあなたもストレスを抱えてしまいます。
『いじめを乗り越えよう』などと考えず、目先のことに集中しましょう。
場合によっては教室を変えることも選択肢となります。
貴重なあなたの時間、すなわち、バレエを楽しむ時間や人間的に魅力的になるための時間を失わないようにしてください。
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