「痩せたらもっと可愛いのに」「もっとスリムになれば、イケメンなんだけどなぁ」

周りにいる太っている人を見て、残念に思ったことが一度や二度はあるのではないでしょうか。

特に女性は見た目に敏感です。太っている女性がいても自信満々に過ごしているのを見ると、尊敬の気持ちさえ抱く人も少なくないはず。

また、男性も太っていない人からすれば、「あの人はなぜ痩せないの?」と疑問に思うことでしょう。

そこで今回は太っている人が痩せようとしない理由6つを心理学的な観点から解説します。

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 太っていてる人が痩せようとしない理由

遺伝的な太りやすい体質

実は遺伝的に「太りやすい体質」が存在することを知っていましたか?肥満遺伝子とも呼ばれますが、この遺伝子を持っていると、糖質や脂質の代謝が悪くなり、空腹感を感じやすい体になるのです。また、脂質や糖質の多い食事を好む傾向があるため、体重の増加につながってしまいます。

ただし、肥満遺伝子を持っているからといって、必ずしも痩せられないわけではありません。しかし、痩せにくい体質であることは間違いないため、ダイエットを試みても目に見える成果が表れにくく、挫折を繰り返してしまう可能性が高いのです。

結果、痩せるモチベーションが高まらず、太った自分を受け入れてしまう傾向があります。

 

精神的なストレスを多く抱えている

仕事が忙しい、お金がない、人間関係のトラブルを抱えているなどの精神的なストレスを感じすぎると太りやすくなることが分かっています。

こういった人たちはダイエットの時間を捻出できていない点も特徴のひとつ。ストレスを多く感じてしまうと、コルチゾールという脳内ホルモンを分泌します。コルチゾールが増えると食欲が抑えきれなくなり、さらに太りやすくなってしまうのです。

ダイエットもできず、ストレス過多で太るまさに負の循環ですね。この場合も結果的に瘦せたくても痩せられず、最後は痩せようとしなくなります。

 

睡眠不足

実は睡眠と肥満にも関連性があると分かっています。睡眠不足になると、食欲をコントロールするホルモンのレプチンが減少し、食事を増加させる食欲刺激ホルモンのグレリンが増加することが判明しているのです。

仕事が忙しくて毎日寝不足になっていたり、不規則な勤務で睡眠リズムが乱れていると、食欲が抑えられず、さらに高カロリー食品を選びがちになるため、痩せようとしても痩せられなくなってしまうのです。

また、睡眠不足は活動エネルギーさえ奪う悪魔ですから、ダイエットや運動をする気力も起きません。痩せようとするモチベーションが高まるはずもないのです。

 

ネガティブ思考になりがち

「痩せても意味がない」「私なんて」と自分を責め過ぎるネガティブ思考の人は、太っていても痩せようとしない傾向があります。ダイエットに限りませんが、人が行動を起こすためには動機が必要です。

「痩せたら○○くんに振り向いてもらえるかも」「痩せたら女の子にモテモテだぜ!」と明るい未来が想像できてこそ、痩せようとする努力をするでしょう。

ネガティブ思考になりがちな人は、太っていても痩せるメリットを感じず、痩せようとしないのです。

 

自己肯定感が高い

これまでは過度なストレスやネガティブ思考の人が痩せようとしない(もしくは痩せられない)理由を説明しましたが、実はポジティブ過ぎる人も痩せようとしない可能性があります。

太っていても問題が起きていなかったり、今の自分を好きでいるなら痩せようとはしません。

例えば体は大きいのに人並みに動けていたり、健康に支障がなければ、日常生活に不便さを感じないでしょう。また、中には「外見よりも中身を磨くべき」「ありのままの自分が大切」と開き直っている人もいます。

今の自分に満足し、問題を感じない人は痩せる必要性を感じません。日常生活や健康面に支障をきたしたり、太っていることで人間関係に問題が生じてきたら、痩せようとする意欲が沸いてくるのです。

 

ダイエットに挫折したことがある・継続力がない

一度、痩せようと努力したが、なかなか痩せられなかった。一時的に痩せたけど、すぐにリバウンドした。心理学的に人は目に見える成果がなければ、その行動を継続しようとは思いません。例えば勉強しても勉強しても成績が上がらなければ、どこかで投げ出したくなりますよね。

ダイエットも同じで、頑張っていても痩せないとダイエットを継続しにくくなります。このような挫折経験が、その後の痩せようとする行動の妨げになるのです。

また、一度リバウンドの経験をした人は、「どうせ痩せてもすぐ太る」と痩せようとする努力の意味を見つけられないのです。太っているけど痩せたい、でも痩せるための行動しない人は辛い過去を抱えているのかもしれませんね。

 

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「太っている人が痩せようとしない理由」心理学まとめ

とはいっても、脳科学的な分野も関連しているので、ホルモンやストレスなどの専門知識も入れた次第です。

心理学と脳科学は密接に関わっているとも言われているので、あなたが痩せたいなら心理学的アプローチに加えて脳科学的な知識も取り入れるといいでしょう。

また、今回あげた6つのどれかが1つが影響して瘦せようとしないわけではなく、2つや3つの複合的な理由が重なって痩せようとしない人が多いです。他人や自分を分析するときは、あらゆる視点から考えてみてください。

 

本記事があなたの参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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