南国に梅雨明けを告げる「糸満ハーレー」

沖縄で昔から漁師の街とされていた本島南部の糸満市。

伝統行事の「糸満ハーレー」は、海人(うみんちゅ)たちが海の恵みに感謝し、大漁と航海安全を祈願して開催されます。毎年3万人以上の観客で賑わう糸満市の一大イベントです。

今回は、糸満ハーレーについて紹介します!

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糸満ハーレー詳細

ハーリー(ハーレー)は、約600年前に中国から伝わりました。

爬竜船(はりゅうせん)を漕いで競い合うことで航海の安全や豊漁を祈願する海の神事で、漕ぎ手10名、舵取り1名、鉦打ち1名の計12名が真剣勝負を繰り広げます。

この時期、沖縄県内各地で行われるハーリー。日曜日や祝祭日に開催し観光化する地域も増えつつありますが、糸満ハーレーは神事性を重んじているため、伝統通り旧暦の5月4日に開催されています。

「ハーレー」という呼び方も伝統を重んじてのこと。

沖縄県内の他地域では「ハーリー」という名称が付けられていますが、方言の大切さと伝統を重んじる糸満市では、行事本来の名称である「ハーレー」を使用しています。

 

ハーレーシーズン開幕を告げるのは、糸満ハーレー1週間前(旧暦4月27日)に打ち鳴らされる鉦の音。

昔から神聖な場所とされている港を見下ろす糸満中部にある丘「山巓毛(さんてぃんもー)」で、早朝5時にハーレー鉦が鳴らされます。「ハーレー鉦が鳴ると梅雨が明ける」とも言われ、ハーレーシーズン到来を人々に知らせるのです。

 

糸満ハーレー当日は、朝から夕方まで競漕のプログラムが組まれています。

古い時代の集落である「西村」「中村」「新島」の3つのムラ対抗で競技が進み、各々ムラの誇りのために競い合います。

 

「御願で始まり御願で終わる」といわれる糸満ハーレー。「御願(うがん)」とは、沖縄の方言で「祈り」のこと。

最初の競漕「御願バーレー」が始まる前には、各村の代表者が山巓毛に集まり、古式に従って祈りを捧げます。

その御願が終わると港に向かって旗を振り、それが合図となってレースがスタートするのです。伝統衣装を身にまとい、ハーレーシンカ(舟に乗るメンバー)が海への感謝と航海安全の願いを込めて懸命に漕ぎ出します。

そして855メートルのレースを終えると、ハーレーシンカは糸満の氏神である白銀堂に出向き結果を報告。境内の中で円陣を作り、それぞれのムラの「ハーレー歌」を歌って奉納します。

糸満ハーレーは神事としての伝統を大切にしているのです。

 

伝統的な競漕だけでなく、中学・高校・教員対抗競漕や地域の企業による職域ハーレー、観光客でも参加できるアヒル取り競争などイベント的なプログラムもあります。

会場には多くの出店もあるので、海人たちの雄姿を眺めながら糸満市の名物などを堪能するのも良いでしょう。

 

【糸満ハーレー日程】

2017年5月29日(月)

毎年旧暦5月4日に開催されています。

 

【会場】

糸満漁港(沖縄県糸満市西崎)
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【アクセス方法】

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(車利用の場合)

那覇空港→会場 約20分

 

(路線バス利用の場合)

*那覇空港駅→旭橋駅(ゆいレール)約10分

*旭橋駅→那覇バスターミナル(徒歩)約3分

*那覇バスターミナル→糸満ロータリー下車(路線バス糸満行き)約40分

*糸満ロータリー→会場(徒歩)約3分

路線バス利用の場合、交通規制の関係で乗車場所と下車場所が異なるので、事前に乗車場所をチェックしておくことをお勧めします。

 

【駐車場】

「糸満漁港北地区」や「糸満市役所」などに臨時駐車場が設けられます。

各臨時駐車場から会場までは無料シャトルバスが出ます。

会場周辺は9:00から16:00まで交通規制があるのでご注意を。

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【糸満ハーレー見どころ】

糸満ハーレーオリジナルの競技に「クンヌカセー」というものがあります。

レースの途中で舟を一斉に転覆させ、またすぐに舟を起こして再び漕ぎ出すという競技。素早く舟を起こし、全員が素早く乗り込まなければ行けないため、力強さだけではなく技術力やチームワークも必要になります。

ただ早く漕ぐだけではないため、勝敗の行方が分からない面白さがあるのです。

 

糸満ハーレーの最後を飾る「アガイスープ」も見どころのひとつ。

他のレースの3倍もある2150mを漕いで競い合います。朝から行われてきたムラ対抗戦の勝敗も、このレースで決着。勝利すれば最高の名誉となるため、迫力ある真剣勝負を見ることができるでしょう。

腕力も技量もムラ一番と自負する海人たちがしのぎを削り合う姿に、会場も一番の盛り上がりを見せます。各ムラのアンマー(お母さん)たちが太鼓を叩きながら歌い踊る声援合戦も見ものです。

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