宮古島の伝統を次世代に繋ぐ「クイチャーフェスティバル」

 

沖縄本島から南西に約290 km。石垣島と本島の真ん中に位置する島が宮古島です。

数多くの絶景スポットを有する沖縄県内の中でも、宮古島の海の色は別格の美しさ。東洋屈指の砂浜・与那覇前浜を筆頭に、美しいビーチに恵まれた島として、観光客に人気のリゾート地となっています。

今回は、クイチャーフェスティバルについて紹介します。

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クイチャーフェスティバルとは?

宮古島には離島ならではの伝統芸能も数多く継承されています。その中でも、島の精神を受け継いできたといわれているのが「クイチャー」です。

クイチャーは、性別・年齢に関係なく、誰でも踊れる集団舞踊。「声(クイ)を合わせる(チャー)」という語源から、三線などの楽器は使わず、歌と手拍子のみで輪になって踊られてきました。両手を上げ大地を踏みしめて飛び跳ねる舞は、リズミカルであると同時にとてもダイナミック。力強い演舞に島民の想いを感じることができます。

クイチャーは雨乞い祈願や豊作・豊漁祈願、男女の娯楽として様々な場面で踊られ、集落ごとに受け継がれてきました。人々の生活の中に常にあった踊りが「クイチャー」なのです。

 

「クイチャーフェスティバル」は、宮古島出身のアイランダーアーティスト(シンガーソングライター)下地暁が、島の伝統文化であるクイチャーを次世代に繋げようと2002年に立ち上げたイベント。宮古島の各地域に伝わる伝統的なクイチャーや、個性あふれる創作クイチャーが披露されます。

現在では宮古島市民のみならず島内外から多くの人が集まり、観客を含めると数千人規模が参加するイベントとなりました。

 

クイチャーフェスティバルの見どころは、参加団体ごとに特色ある歌や踊りを一度に見られること。地域の伝統的な舞いを披露するチームもあれば、現代的なアレンジをほどこした創作クイチャーを披露するチームもあります。衣裳や振り付け、音楽もアレンジされ、個性豊かな創作クイチャーも魅力的です。

1団体の演舞時間は約4分間。伝統と創作の二つの世界が見せるクイチャーを心行くまで堪能し、島人の魂を感じさせる芸能イベントが「クイチャーフェスティバル」なのです。

 

フェスティバルの中間と後半には、観客も一緒にクイチャーを踊るコーナーもあります。レクチャーの時間もあるので、初めての人でも気軽に参加可能。老いも若きも旅人も、みんなで輪になって踊ることで、会場の心が一つになり、クイチャーの魅力を存分に感じることができるでしょう。

「クイチャーフェスティバル」には、クイチャー以外の宮古島の伝統芸能も集います。

伝統を受け継ぐ島人の心に感動すること間違い無しのイベントです。

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クイチャーフェスティバルの日程やアクセス方法

【日程】

2017年の日程は未定

例年11月の第1日曜日(開催時間はその年によって変動あり)

 

【会場】

カママ嶺公園多目的広場

入場無料

 

【アクセス方法】

*那覇空港→宮古空港〈飛行機〉約45分

*宮古空港→会場〈車〉約15分〈タクシー〉約15分 約1300円

 

宮古空港から会場まで路線バスを利用することも可能ですが、本数が少ないためレンタカーやタクシーを利用することをお勧めします。

 

【駐車場】

無料駐車場あり(カママ嶺公園駐車場)

*会場近くのシルバー人材センター駐車場と先嶋建設ヤードを臨時駐車場として開放する可能性あり

 

クイチャーフェスティバルの見どころ

クイチャーは宮古島の各地域によって趣が異なり、集落の数だけクイチャーがあるといわれています。

「クイチャーフェスティバル」伝統の部では各地区の保存会が一堂に会し、クイチャーを披露します。中でも「漲水のクイチャー」は最も有名なクイチャー。宮古島の誰もが歌い踊れるといわれています。

 

また、近年「クイチャーフェスティバル」の名物ともなっているのが、「宮古島警察署少年補導員&少年柔道・剣道クラブ」による創作クイチャー。宮古島で人気の警察官型人形「宮古島まもる君」に扮した補導員と、子供たちの柔道と剣道の技を取り入れたクイチャーに会場も和みます。

宮古島を愛する心に溢れた「クイチャーフェスティバル」。伝統を受け継ぐことの大切さを感じさせられるイベントとなっています。




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