みなさんは、どんなジャンルの曲がお好きでしょうか?Jポップですか?ヒップホップでしょうか?それとも、アカペラやクラッシックがお好きと言う方もいるかと思います。
今回は、そんな数多くあるジャンルの中の一つであるヒューマンビートボックスについてお話したいと思います。
ヒューマンビートボックスとは
ヒューマンビートボックスとは、世界初のヒューマンビートボックスの専門書「Human Beatbox-Personal Instrument-」によると「ヒューマンビートボックスは、発声器官のみを使用して、リズムのあるドラムサウンド、メロディーまたは模倣した楽器を創りだす芸術である。これは、単語の子音または母音だけでなく、非言語音も使用する歌唱法の最先端の方法である」と明記されています。
実際、具体的には、どのような音が作られているかと言うと、ベース音やレコードのスクラッチ音はもちろん、機械音や動物の鳴き声、風の音など自然の音も取り入られています。
これらを軸に様々な音を組み合わせ作られているのがヒューマンビートボックスと呼ばれるものとなります。
日本人でこのヒューマンビートボックスを行っているアーティストは、中丸雄一(KAT-TUN)や日高光啓(AAA)、世界大会best16にもなったSh0h。その他、JBC2010,2012優勝している妖怪うらに洗いなども有名です。
ボイパとは何が違う?
ヒューマンビートボックスについて知る事で、「なら、ボイパと何が違うの?」と思う人もいるかと思います。ヒューマンビートボックスの方法だけを聞くと、一見、何も違いのないように思えるボイパとヒューマンビートボックスですが、実は、この両者には、明確な違いがあります。それは、お互いのルーツです。
ヒューマンビートボックスの場合、ルーツはヒップホップであるのに対し、ボイパはアカペラとなります。
また、これらを直訳するとヒューマンビートボックスの場合、「人が叩く箱」となり、ボイパの場合は、ボイスパーカッションを省略しているため「声のパーカッション」となります。
一見、同じように思える2つでも日本語に訳してみる事で、その違いに気付く事と思います。また、自由度においては、どんな音を出しても良いと言う面から考えるとヒューマンビートボックスの方が自由度が高いと言えると思います。
そういった点からも、素人でも決まりに固定されず、自分好みの音を楽しむ事ができるとも言えるのがヒューマンビートボックスとなってきます。
やり方とは?
ヒューマンビートボックスの場合、出したい音の種類によってやり方が異なってきます。
まず、基本とも言えるドラムの場合、バスドラムで口の形はタコのようにし、その上で、唇の内側に息を当てて「ボ」っと唇をはじくようにする事が基本となります。
また、同じドラムでもスネアドラムの場合は、少し唇を内側に巻き込み、そこに息をぶつけて唇をはじくようにします。同じドラムでも、口の形が異なってくると言えます。
その他、ハイハットのやり方としては、舌打ちの「チッ!」を「ツッ!」にする事で出す事ができ、その際、キレを良くする事がポイントです。
これらは、ヒューマンビートボックスの基本中の基本の音源です。その為、これらをまずはマスターし、その上でリズムパターンを覚えていきます。
ヒューマンビートボックスを上達させるためには、何と言っても反復練習が重要です。反復練習する事で、初めは出す事ができなかった音でも少しずつ出す事ができるようになってきます。
また、わからない事は動画を検索し何度も見ているうちにコツをつかむ事もできるかと思います。
ヒューマンビートボックスの練習は、やはり、耳で聞いて覚えていくと言う事も大切です。その為、多くの動画を見て研究すると言った事も重要です。また、わかりにくい所があった場合は、スローにするなど工夫し、何度も確認するといいかと思います。
まとめ
以上がヒューマンビートボックスについてとなります。色々な音源を楽しむ事ができるヒューマンビートボックス。ボイパとはまた違った楽しみ方ができる事かと思います。
もちろん、一人で様々な音源を作り出し楽しむ事もお勧めですが、数人で集まり、色々な音源を楽しむと言った方法もお勧めです。
そうする事で、自分一人では出す事の出来ない音源も出す事ができ、音楽の幅が広がる事は間違いありません。
また、楽器を何一つ使用しなくて楽しむ事ができる音楽と言う点も大きな魅力となります。ネットで検索すると多くのヒューマンビートボックスを見つける事ができ、また、レクチャーしてくれる動画も数多くあります。それらを利用すれば、ほぼ無料でヒューマンビートボックスを習得する事も可能です。
場所も費用も賭けずに楽しむ事ができる音楽であるヒューマンビートボックス。練習次第で色々な楽しみ方を行う事ができる点が大きな魅力になっていると言えると思います。