「嘯く」という感じ、なんと読むかご存知でしょうか?
おそらく、見たことはあるけれど、読み方は知らないという人も少なくないのではないでしょうか。

この漢字「嘯く」は、「うそぶく」と読みます。
非常に複雑な漢字ですので、日常生活ではこの漢字を書くことはまずないでしょう。

「うそぶく」とひらがなで見てみると、この言葉自体はご存知の方も多いかと思います。

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嘯くの意味とは?

正しく、答えられる人がどれだけいるでしょうか。

「うそぶく」ですので、嘘という言葉が入っているから、嘘をつくという意味ではないの?と思いの方、実は違うのです。

正しい意味は、次のとおりです。

1.大きな事を言う。豪語する。
2.とぼけて知らん顔をする。
3.猛獣などがほえる。鳥などが鳴き声をあげる。
4.口をすぼめて息や声を出す
5.詩歌を口ずさむ。

ずいぶん、たくさんの意味がありますね。
1. や2.はイメージと遠くないかかもしれませんが、3.~5.の意味は、ちょっとほど遠い意味合いのように感じられます。

なぜこのような意味を持つかというと、この言葉の元の意味が、口をすぼめて、強く声を出すという意味であったことに由来するのです。
口笛を吹くような動作のことです。

その元の意味から、上の4.にある「口をすぼめて強く声を出す」ことも意味するようになりました。これは動物が吠えたりすることを表しているそうです。

そして、そこからさらに変化していき、人が強がりを言うという意味にまでなり、今は1.や2.の意味でつかわれることが多くなりました。

実は、この嘯く(うそぶく)の「うそ」は、『嘘』ではなく、鷽(うそ)という鳥です。
この鷽が、小さなとがったくちばしで、強くさえずることが「嘯く」の語源となったそうです。
一説によると、この『鷽』が鳴き声を、まねた人間の様子が滑稽だったため、1.や2.のような意味になったという説もあるようです。

語源がわかると、上の5.の詩歌を口ずさむという意味も納得できますね。

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嘯くの類語とは?

「嘯く」にはたくさんの意味があるので、類語もたくさんあります。
下に例を挙げます。
言い過ぎる、誇張する、拭き散らす、大威張、吹き捲くる、自慢、吹き散らすですが、これらは上の1.や2.の意味に該当しますね。
そして、その他に、泣きわめく、咆哮、唸る、吠える等々です。

これ以外にも多くの類語が存在します。

嘯くの使い方

次に「嘯く」はどのように使うのか、上の1.から5.の意味に沿った例文を挙げたいと思います。

1.彼は「僕ならば100mを10秒台で走れるよ」と嘯いた。
2.彼女は何かを知っている様子だったが、いざ核心に迫ると嘯いて何も言おうとしなかった。
3.狼が満月を仰ぎ見て嘯いた。
4.静かな庭園に小鳥の嘯く声が響き渡った。
5.亡き人を思い、今日も詩人は嘯く。

「嘯く」という言葉はさまざまな使い方ができ、そして、とても叙情的な言葉ですね。
それゆえに、古くは、いろんな文学でも使われています。

嘯くの間違った使われ方

「嘯く(うそぶく)」という読み方から、誤った意味でつかわれることも少なくありません。
「嘘吹く」と言う誤った理解をされてしまうことが多いことが原因です。

ただ上の1.や2.の意味を見ると、そう誤解されてしまうこともわかりますが、意味は違いますので、注意が必要です。
それでは、どのような使い方が謝った例なのか、下に挙げてみますね。

「彼女は近所の人々に、デマを嘯いた」
「彼は上司に平気な顔をして、遅刻の理由を嘯いた」

これらの意味は、「嘘をつく」ということになりますので、「嘯く」ということではありません。

「嘯く」という言葉は、その読み方から間違われやすい言葉です。
この言葉一つを取っても、日本語というのはとても難しいものですね。
だからこそ、その意味を正しく知り、正しく使うことで、日本語の理解を深めていきたいものです。




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