平和を願う光「いとまんピースフルイルミネーション」
昔ながらの沖縄の雰囲気が色濃く残る糸満市。平和祈念公園やひめゆりの塔があることでも知られ、毎年、多くの観光客が訪れます。
今回は、いとまんピースフルイルミネーションについて紹介します。
[ad#codo1]いとまんピースフルイルミネーションとは?
去る大戦において、沖縄本島では住民を巻き込む日米間の激しい地上戦が展開されました。 2万人あまりのかけがえのない生命と、多くの貴重な財産が失われたのです。糸満市で沖縄戦が終焉するまでの間、本島南部は大激戦地となりました。現在でも、戦時中に住民が避難したガマや日本軍が構築した陣地など、沖縄戦の記憶を伝える跡地が数多く残っています。
「いとまんピースフルイルミネーション」は、沖縄戦終焉の地・糸満市から「平和」への祈りをイルミネーションに託して世界へ発信するイベントです。
21世紀を担う子どもたちに「平和の尊さ」を伝え、夢や希望を分かち合い、県民の一人ひとりが「平和の光」を世界に向け発信することを目的として1999年から開催されました。
会場内のイルミネーションに使用される35万個のLEDライトの発電方式は、エコロジーな風力発電。平和の象徴である折鶴や鳩をかたどったイルミネーションの他にサバニ(沖縄伝統の手漕ぎ漁船)などの趣向を凝らしたオブジェが並び、訪れる人々を幻想の世界へと誘ってくれます。
県内屈指のイルミネーションイベントとして人気の「いとまんピースフルイルミネーション」。
会場内には特設ステージがあり、地元アーティストによる歌や大道芸人によるパフォーマンス、市民参加のステージイベントなども繰り広げられます。
また、期間中には様々なイベントを開催。
毎日20時には「スターライトウインク」が行われます。これは、場内の電気を一斉に消灯し、再点灯するイベント。無数のライトが一瞬にして消え、再び華やかに点灯する様は、会場全体を使って平和な時代を表しているかの様。他のイルミネーションでは、なかなか体験することのできない瞬間です。
また、クリスマス期間や大晦日には、スペシャルライブや迫力満点のレーザーショーも開催。クリスマス当日と大晦日のカウントダウンには花火ショーも行われ大人気となっています。イルミネーションと花火のコラボレーションは珍しく、幻想的で華やかな光に包まれ、素敵なひと時を過ごすことができるでしょう。
[ad#codo1]いとまんピースフルイルミネーションの日程とアクセス方法
【日程】
2017年12月中旬~2018年1月初旬(詳細日程は未定)
開場17:30~、点灯18:00~22:00
*12月31日はカウントダウンイベントを行うため翌日0:30まで開催
【会場】
うちなーファーム・旧糸満市観光農園(糸満市摩文仁1018番地)
〈入場料〉期間前半400円(前売り300円)期間後半500円(前売り400円)
【アクセス方法】
(車利用の場合)
*那覇空港→会場〈車〉約40分
(ゆいレールとバス利用の場合)
*那覇空港駅→赤嶺駅〈ゆいレール〉4分 230円
*赤嶺駅前(バス停)→糸満バスターミナル 下車〈路線バス89番〉約30分 500円
*糸満バスターミナル→平和祈念堂入口 下車〈路線バス82番〉約25分 470円
*平和祈念堂入口→会場〈徒歩〉約20分
ゆいレールとバスを利用して会場へ向かう場合、糸満バスターミナルからの路線バス運行本数が少ない上、夜間は20時台が最終便となるため不便かと思います。レンタカーやタクシー利用がオススメ。那覇空港から会場までタクシーで4000円くらいです。
【駐車場】
無料駐車場あり(400台)
*観光農園駐車場(第1駐車場)*平和祈念公園(第2・第3駐車場)
会場と駐車場間の無料シャトルバス運行
いとまんピースフルイルミネーションの見どころ
「いとまんピースフルイルミネーション」開催期間中、平和祈念公園では「平和の光の柱~静寂な漆黒の夜と平和の光の柱Pillar of the light for peace」が行われます。戦没者の御霊を白木の柱に見立てた5本のサーチライト(平和の光の柱)が、沖縄戦終焉の地・糸満摩文仁の丘から空に向かい照らされるイベント。純白無垢の光の柱が摩文仁の丘と天とを結ぶ様は、厳かで神秘的です。
隣接市町はもとより、那覇市からも見ることができる「平和の光の柱」。平和のまち・糸満市らしく、慰霊の心や平和を願う気持ちを沖縄県内に発信しています。
「いとまんピースフルイルミネーション」の会場であるうちなーファームから平和祈念公園までは徒歩15分ほど。平和への願いを新たに、趣の違う2つの光を鑑賞するのがオススメです。
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