ギネス認定を受けた世界一の大綱引き「那覇大綱挽まつり」

那覇市の秋の風物詩「那覇大綱挽まつり」は、毎年10月に開催される伝統ある沖縄最大の文化催事です。

もともと沖縄には、綱引きでその年の吉兆を占う風習がありました。そのため、現在でも那覇市以外の県内各地で綱引きが行われています。

今回は、那覇大綱挽まつりについて紹介します!

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那覇大綱挽まつり

17世紀頃には「那覇四町大綱」として、東西に分かれて綱を引き合う風習がありました。地方の綱引きが「稲作のための雨乞い」「五穀豊穣」「御願綱」を起源とするのに対し、那覇の綱引きは交易都市那覇の発展を象徴するものとして開催されていきます。

明治以降は「お祝い綱」として幾度も開催されましたが、1935年を最後に途絶えてしまいました。その後、1971年の市制50周年記念事業として復活し、以来、年々盛況となって1995年には「米藁で製作された世界一のわら綱」としてギネス認定されるに至ります。

全長186メートル、総重量40.22トン、綱直径1.58メートル、手綱数236本。信じられないくらい巨大な大綱に驚くことでしょう。

「那覇大綱挽まつり」は、沖縄県民・那覇市民の誇りであり、沖縄の観光振興に大きく貢献している伝統行事として定着しています。

 

3日間に渡り開催される「那覇大綱挽まつり」

初日は「市民演芸・民俗伝統芸能パレード」が国際通りで繰り広げられます。

各種サークル・地域団体・伝統芸能保存会など、およそ50団体が華麗な演舞を披露しながら練り歩く姿は、とても華やか。

 

2日目は、勇壮な旗頭行列が国際通りを練り歩き、メインイベントである世界一の大綱引きが盛大に行われます。

「旗頭」とは大きなのぼり旗のこと。「那覇大綱挽まつり」では市内全域から14旗の旗頭が勢揃いします。

地域ごとに装飾が違うのも見どころ。男性陣が「サーサーサーサー」とかけ声をかけながら、かなりの重量がある旗頭を腰に乗せて練り歩く様は、とても勇壮です。

旗頭が舞う中、大綱引きが始まります。年齢、性別、国籍を問わず約1万5千人もの人が一体となって綱を引き合う様は圧巻です。

 

祭り期間中、奥武山総合運動公園では「RBC市民フェスティバル&オリオンビアパラダイス」が開催され、地元アーティストによるライブやイベントが目白押し。

夜は連日、奥武山公園内の陸上競技場から花火も打ち上げられます。大綱引きと併せて楽しむのがオススメです。

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【日程】

2017年10月7日(土)~9日(月・祝)

 

7日(土):市民演芸・民俗伝統芸能パレード(国際通り)

8日(日):旗頭行列(国際通り)大綱挽(国道58号線久茂地交差点)

期間中:RBC市民フェスティバル&オリオンビアパラダイス(奥武山総合運動公園)

3日間共に打ち上げ花火あり20時~(奥武山総合運動公園)

 

【会場】

  • 国際通り
  • 久茂地交差点
  • 奥武山総合運動公園

見学・参加無料

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【アクセス方法】

『大綱挽』会場「久茂地交差点」「国際通り」へのアクセス方法

(車利用の場合)

*那覇空港→会場

〈車〉約15分

 

(ゆいレール利用の場合)

*那覇空港駅→県庁前駅

〈ゆいレール〉約15分 260円

*県庁駅前→会場

〈徒歩〉約5分

国際通りへは「牧志駅」を利用しても行かれます。

 

『RBC市民フェスティバル&オリオンビアパラダイス』会場

「奥武山総合運動公園」へのアクセス方法

(車利用の場合)

*那覇空港→会場

〈車〉約10分

 

(ゆいレール利用の場合)

*那覇空港駅→奥武山公園駅

〈ゆいレール〉約10分 260円

*奥武山公園駅→会場

〈徒歩〉約5分

 

まつり期間中は、市内各箇所で交通規制が設けられます。車を利用する方は要注意。

 

【駐車場】

駐車場なし

会場周辺のコインパーキングを利用してください。

混雑するので、なるべく公共交通機関を利用することをお勧めします。

 

【見どころ】

普通、綱引きの綱は1本ですが、「那覇大綱挽まつり」の綱は雌綱(めづな)と雄綱(おづな)の2本に分かれています。

この綱には端の部分に輪があり、雌綱の輪に雄綱の輪をくぐらせ、頭貫棒(かぬちぼう)を通して結合させ1本の綱にするのです。綱が巨大なこともあり、繋ぐ作業も見どころのひとつ。

 

巨大な綱には木の枝のように手綱がたくさん付いていて、それを大勢で引き合います。誰でも参加することが出来ますが、人が多すぎて綱に近寄ることさえ困難かもしれません。人ごみの中で怪我をしないように気を付けながら、挑戦してみるのも良いでしょう。

鉦子が打ち鳴らされ「ハーイヤ」という掛け声で綱を引き合います。大歓声と熱気に包まれる中、巨大な綱が少しずつ動いていく様は迫力満点。

 

綱引きが終わると、大綱は切り分けられます。沖縄の人は綱の一部を縁起物として玄関に飾り、一年間の家族皆の平穏無事を願います。「那覇大綱挽まつり」に参加した思い出の品として、ぜひ家に持ち帰りましょう。




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