電気風呂いつからあるのでしょう?

電気風呂は昔から銭湯などの温泉施設にある浴槽の1つです。
少なくとも30代の私がもの心ついた時には電気風呂で気持ちよくなるお爺ちゃんやお父さん方の姿を目にしていました。
30年前からあった電気風呂。日本にはいつからあったのでしょうか?
日本最古の電気風呂は1933年に京都の船岡温泉に設置されたものが最も古い記録として残っています。
温泉施設の認可は国の管理になっており、情報も正確です。
戦前からあったとは、電気風呂は歴史が古いんですね。
また、関西圏が電気風呂発祥の地であったこともあり、温泉施設での電気風呂の人気は他の地域に比べ関西圏が圧倒的に高い傾向にあります。

今回は、電気風呂の効果と効能。効果的な入り方について紹介します。

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電気風呂の効果と効能

医療機器にも使われている電気。
電気風呂の効果と効能は、温泉施設の説明書きには『筋肉痛、疲労軽減、運動障害、関節痛』など多くの効能が紹介されています。
実際にはどのような効能があるのかは共通した効能として認定はされていないようです。
ですが、古くからある電気風呂には効能があると信じられています。
今回は電気を体に流すことによる効果から、電気風呂の効果について説明いたします。

電気風呂の効果

体の表面から電気を体に流すことは、医療現場で多く行われる方法で、電気療法と呼ばれており、主に筋肉や神経に刺激を加えて機能を治す治療法です。
精神科の分野では頭部に電気を流すことで精神疾患を治療する、電気けいれん療法という治療法もありますが、電気を流す場所と目的が異なるため今回は電気を体に流す電気療法についてお話しします。
医療現場では体にシールのような電極を2カ所以上張り、その間に電気を流すことで筋肉や神経に刺激を加えます。
その効果は次の通りです。

⑴動かなくなった筋肉を電気の力で動かす
⑵筋肉の張りや縮む強さを調整する
⑶神経の反応を高める

主にこれら3つの効果が得られることを目的に電気治療は行われます。
筋肉は脳から神経を伝わる体の中の電気信号で動いています。
脳卒中や脊髄のケガなど、何らかの理由で電気信号が筋肉に伝わらなくなった方の筋肉に機械で電気を流すことで動かなくなった筋肉を動かすことができます。
また、電気信号が強かったり弱かったりする理由で筋肉の張りや強さに異常が出た方の電気信号を外から機械で整えることで筋肉が正常に動くように調整することもできます。
そして、先ほどの筋肉を動かす2つの目的とは異なりますが、体の感覚にも電気信号が関わっています。
体の表面や内部で感覚を受けた部分の神経は電気信号を生み出します。
それが脳に伝わり、「感覚がある」と認識されます。
感覚は反射的に体を動かさなければならない時に特に重要になり、この感覚を受ける部分を機械で電気を流すことで感覚の感じやすさを高める効果が期待されています。
医療現場での電気療法の効果について説明させていただきましたが、電気風呂でも体の表面から電気を流すとういことで共通しています。

 

電気風呂の特徴

電気風呂で体に電気を流す場面では、次のような特徴があります。
⑴温泉で体を温める
⑵体の広い範囲に電気を流す
温泉で体を温めることで、筋肉は張りを緩めリラックスします。
そして水圧と温度で血管は広がり、温まった部分の血流が高まります。
広い範囲に電気を流すことは、先ほどの電気療法では⑵筋肉の張りや縮む強さを調整する目的と似ています。
この2つから、電気風呂で電気を流す目的を次のようにまとめてみました。
⑴筋肉をリラックスさせる
⑵筋肉の血流を高める
⑶筋肉の張りや縮む強さを調整する
この3つを行うことで効果と効能のある体の異常は、肩こりや筋肉疲労など筋肉の張りが高まり過ぎて起こってしまう痛みや疲労などの不快感になります。
つまり、温泉施設の説明書き通り筋肉痛、疲労軽減、運動障害、関節痛などに効果があると言っていいでしょう。

効果的な電気風呂の入り方

本当に効果の期待できる電気風呂ですが、ただ長く入っていれば良いというわけではありません。
効果のある入り方には次のようなことを守る必要があります。
⑴電気風呂ごとの入浴時間を守る
⑵十分に体を温めてから入る
⑶入ることができない病気の治療中の方は入らない
電気風呂は流れる電気の種類も強さも異なります。
そのため適切な入浴時間が決められており、安全に効果を得るためには入浴時間を守る必要があります。
そして、体を十分に温めてから入ることが大切です。
体を温めることで筋肉の血流が高まり、筋肉に酸素と栄養を送ることができ筋肉内の老配物を運び出す効果が得られます。

入ってはいけない場合もある

そして最も大切なことは、心臓の病気など電気風呂に入ることができない方もいます。
電気風呂に入れない病気の方が電気風呂に入ってしまうことで、病気が悪化してしまう恐れがあります。
残念ですが、温泉施設の説明書きで電気風呂に入れない病気をお持ちの方は健康のためにも電気風呂を控えることが肝心です。

いかがでしたか?
本当に効果のある電気風呂、まだ夜は冷えるこの季節に入りたくなりましたね。




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