瀬底島(せそこじま)は沖縄美ら海水族館で有名な沖縄県本部町にあります。

沖縄本島北部の本部半島と橋でつながり、車で気軽に立ち寄れる離島としても人気の観光スポット。全長762メートルの「瀬底大橋」を渡り島内に入ると、美しい天然のビーチが広がり、集落にはフクギ並木や赤瓦の昔ながらの沖縄の風景が残り、静かな離島の佇まいを感じさせてくれます。

 

その美しい本島北部の離島・瀬底島で行われるのが「瀬底ピージャーオーラサイ」です。

今回は、瀬底ピージャーオーラサイについて紹介します!

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瀬底ピージャーオーラサイ詳細

「ピージャーオーラサイ」・・・本土の人には聞きなれない呪文のような言葉ですよね。

「ピージャー」とは沖縄本島北部の方言で「ヤギ」を、「オーラサイ」は「喧嘩」や「格闘」という意味を表します。

「ピージャーオーラサイ」とは「ヤギの決闘」のこと。闘牛ならぬ闘ヤギを開催するのが「瀬底ピージャーオーラサイ」なのです。

 

瀬底島は昔からヤギの飼育が盛んでした。農作業の合間に、家々からヤギを連れてきては闘わせて楽しんでいたとのこと。

しかし、昭和40年頃になると、島から出稼ぎに行く人が多くなり、だんだんとその風景は見られなくなったとか・・・。

昔ながらの風景を取り戻したいとピージャーオーラサイを復活させたのは、瀬底山羊愛好会のメンバー。島の観光振興も兼ね1995年から伝統を踏まえたピージャーオーラサイを毎年開催してきました。昨年2016年は約400人が観戦に訪れるほどの人気ぶり。今では県内最大規模の闘ヤギ大会になっています。

 

闘山羊場として使われるのは、丸く囲われた直径6mの円形の土俵。10組20頭が1対1で互いの強さを競い合います。

出場しているのは瀬底島内や名護市から選抜された喧嘩慣れした雄ヤギ。

立派な角を持った雄ヤギが、土俵上で角と角とをぶつけ合う姿は迫力満点。両前足を上げて後ろ足で二本立ちし、体を降ろす勢いを利用して相手のヤギに角を振り下ろすのです。ヤギがぶつかり合う度に観客から大きな歓声が上がり、会場は大盛り上がり。

高いところから角を振り下ろす様は、闘牛とは違ったダイナミックさがあります。

 

闘ヤギの合間には沖縄民謡ライブやフラダンスショーなどもあり、子ヤギ1頭などが当たる抽選会も開催。

ヤギ汁・ヤギ刺し料理の出店もあり、ヤギ尽くしのひと時が過ごせます。

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瀬底ピージャーオーラサイ日程

瀬底ピージャーオーラサイは5月と11月の年2回開催

2017年5月4日 午前11時~14時頃まで(予定)

11月の日程は未定

 

【会場・入場料】

本部町瀬底のナカタ商会敷地内(本部町瀬底4834-1)

入場料 1,000円(中学生以下無料)

 

【アクセス方法・駐車場】

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①レンタカー利用

那覇空港→瀬底ピージャーオーラサイ会場

〈車〉約1時間30分 沖縄自動車道利用

会場駐車場あり

 

②バス利用

*那覇空港→名護バスターミナル

〈高速バス〉約1時間40分 2100円

 

*名護バスターミナル→瀬底 下車

〈沖縄バス〉〈琉球バス〉の瀬底線(路線番号65番か76番)約50分 800円。

 

*瀬底→瀬底ピージャーオーラサイ会場

〈徒歩〉約5分

 

瀬底島に行くバスはとても少ないため、バスとタクシーを利用する方法も下記に記します。

③バス+タクシー利用

*那覇空港→本部港

〈やんばる急行バス〉約2時間(一部予約可)片道1850円

 

*本部港→瀬底ピージャーオーラサイ会場

〈タクシー〉約10分 約1000円

 

瀬底ピージャーオーラサイの見どころ

闘ヤギには角と角をぶつけ合う「正面割り」や角で相手の脚をかける「掛け技」、肩で相手を押す「肩押し」などの技があり、ヤギ同士の駆け引きは見もの。

ヤギの角と角とが全力でぶつかり「カチーン」という衝突音が鳴り響く会場は、ピージャーオーラサイの醍醐味を味合わせてくれることでしょう。

勝敗の付け方に厳密なルールはなく「見た目で決める」という、なんとも沖縄らしい雰囲気も楽しいピージャーオーラサイ。

ヤギの闘いを解説してくれる実況アナウンスも方言混じりで味があり、会場を盛り上げてくれます。

「瀬底ピージャーオーラサイ」は、迫力あるヤギ同士の闘いの中に、ゆったりとした沖縄時間を感じることの出来るイベントです。




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