好餌の意味とは?

文字そのものの意味は「良い餌」「好まれる餌」ですが、「好餌」とは、≪その餌で、敵や獲物をおびき寄せるという目的がある≫ときに使われる言葉です。

つまり、家で飼っているペットの小鳥においしい餌をやることは「好餌」とは言いません。

田畑を荒らすカラス等の害鳥(敵)を危険なところへ追い込み、捕獲するためにおいしい餌や良い餌を施すこと、このときに用いる餌は「好餌」と表現することができます。

読み方は「こうじ」です。
同じ、こうじという読みで「香餌」と表記することもあります。
「魚が好餌に釣られる」という使い方をします。

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好餌の由来

「好餌」の由来は、魚や動物を捕獲したり殺したりするため、危険な場所などへおびき寄せる手法として使う物(物と餌)です。

身近な例で考えると、家の中に害虫が入ってきたときに使う「殺虫剤」は「直接殺す武器」ですが、害虫が喜んで寄ってくる「おいしい餌」を「誘引剤(おびき寄せる)」として使い、それに近づいたり食べたりした害虫を死なせるという方法が、好餌を用いた方法ということです。

好餌の類語

「好餌」の類語には、以下のようなものがあります。

・かっこうの的
・かっこうの餌食
・標的
・餌食
・食いもの
・獲物
・いいカモ
・狙い
・狙われる獲物
・ターゲット

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好餌の使い方

「好餌」を人間社会に置き換えて使うこともできます。
但し、害虫や害鳥、野生動物のように、真の意味で殺すために使うのではなく、人間を標的にする場合は、べつの「攻撃」や「落とし入れ」を目的とするのが一般的です。

たとえば、敵意を抱いている人や嫌いな相手を標的にする場合、その人に何らかのダメージを与えることが「目的」となり、その方法として「好餌」を準備するということです。

ダメージとは、その対象者(攻撃したい相手)が笑いものになる、恥をかく、バッシングを受ける等の苦痛を受けることです。
最近の事例では、SNS(ラインやFacebook、mixi)のコミュニティツールを使って、自分の敵である標的をターゲットに、好餌をばら撒き、食いつかせ、恥をかかせたりバッシングを受けさせたりするという方法が少なからず見られます。

事例としては、女子高生等の若い女の子が好意を抱いている男子がいるとします。
(片思いをしている男子、あるいは彼氏でも構いません)
その男子が、自分とはべつの女子のことを気に入っていたり、「可愛い」と発言したり、または関係を持っていたりといったことが起こるとします。

この場合、当人の女子高生から見て、標的は「彼(男子)」もしくは彼が思いを寄せている「女子」のどちらかになります。
仮に、男子が思いを寄せている「女子」が標的になった場合は、往々にしてこのような作戦を立てます。

・イケメンな男友達に頼んで、その「女子」に近づかせる。
・「女子」と仲良くなるよう仕向け、ラインやFacebook、メール等で登録をさせる。
・イケメン男友達と「女子」とが親密な会話を文章で交わすようになったら、その会話の中から、「女子」が男好きで、みさかいがなく、イケメン男にさまざま送ってきたセリフや文章の中で、特別ひとに見られたくなさそうなもの、知られたくない内容をコピーし、ネット上のコミュニティやグループラインにさらす。

この方法では、イケメンの男友達が「好餌」であり、その餌に釣られて調子に乗ってしまった、信用してしまった「女子」がターゲットであり、インターネット上で恥をさらされる、笑いものにされる、辛い思いをさせられることで、「目的」が達成されたということになります。

細かな設定はここでは割愛しますが、
「女子高生Aは、大好きなボーフレンドBが密かに思いを寄せている、女子高生Cを落とし入れるために、イケメン男友達Ⅾを「好餌」に使った」という使い方になります。




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