カセ鳥(カセどり)とは、山形県上山市で毎年2月11日に行われる祭りです。
江戸時代初期から伝わる、『ケンダイ』というミノをかぶった若者に手桶から祝いの水をかけて、
五穀豊穣や商売繁盛などを祈る祭りごと。
2017年も開催されるようです!
山形県上山市で行われる「かせ鳥」について紹介します。
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Contents
カセ鳥とは?
「ケンダイ」とよばれる藁蓑(わら)を身にまとい、
妖怪「カセ鳥」に扮し、上山城前の焚き火を囲む。
「カッカッカーのカッカッカー」と歌いながら踊り回るのだ。
町の住民たちは踊っているカセ鳥たちに冷水を勢いよく浴びせる。
2月の寒い中、カセ鳥達は踊り続け、町にもいく。
踊り終わると、カセ鳥達は、住民たちから酒や祝儀をふるまわれる。
カセ鳥の名称
「稼ぎ鳥」または「火勢鳥」に由来してます。
商売繁盛や火伏せを祈願するための行事とされています。
頭に手拭をくくりつけられることがあるのは、商売繁盛の呪い(まじない)とされています。
水をかけられるのは、水商売の繁盛を願っての意味がある。
祭りの由来
開催されるのは、旧暦小正月。
山形県上山市だけでなく、かつては日本全国で小正月に藁をかぶったものが家を訪れ、
「カッカッカッカ」と鳴いて、祝儀をもらう風習があったとされます。
秋田県のなまはげにも似ていますね。
ケルトの伝統文化ですが、最近日本で流行っている「ハロウィン」とも類似性があります。
カセ鳥が途絶える?
上山地方では寛永年間からこの祭りが行われていましたが、1896年(明治29年)以降は途絶えました。
しかし、カセ鳥保存会が1986年に結成された。
カセ鳥保存会は祭りを復活させようと活動が始まり、今に至っている。
カセ鳥2017年日程
日時
平成28年2月11日(木・祝)
スケジュール
10:00 祈願式(上山城正門前広場)
11:00 加勢鳥行列出発
11:05~ 十日町商店街~湯町地区~新湯地区~
12:10~ 新湯通り~カミン前~二日町通り~JRかみのやま温泉駅
13:30~ JRかみのやま温泉駅前出発~石崎・河崎地区~葉山地区
14:50 上山消防署、上山警察署
15:00 ヤマザワ上山店
15:15 ヨークベニマル上山点
15:30 ニュー村尾浪漫館
(※時間は変更になる場合があります)
名称
上山市民俗行事「奇習 加勢鳥」
開催地
山形県上山市内
アクセス
祈願式が開催される上山城まで、JRかみのやま温泉駅から徒歩約10分
カセ鳥以外のイベント
・加勢鳥グッズ販売…9:00~上山城前
「カッカッカーのカセ鳥応援隊」が今年も加勢鳥に関連したグッズを販売します。
当日限定商品も売られています。
・甘酒のおふるまい…9:00~上山城前
限定300杯です。
・消防車両デザインペーパークラフト配布…9:30~上山城かかし茶屋前
火伏せを願い、当市オリジナル消防車両ペーパークラフトを配布します。
小学生以下限定で先着50名
・元祖カセ鳥鍋&ラーメンの販売…11:00~JRかみのやま温泉駅前
塩こうじ味をベースにし、加勢鳥のイメージにあったラーメンです。(限定100食)
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女性の参加者もちらほらと カセ鳥は過酷
カセ鳥の過酷さを知っている住民たちはほとんど参加しない。
なぜなら、2月の山形県の寒さが辛いからだ。
極寒の中、水をかけられるのだ。
相当、厳しい。
なので、地元の人たちはほとんど参加しないため一時期は、十数人まで減ってしまった参加者。
それが、上山市以外の山形県各地や、県外からも集まり始めた。
外国人も参加することもあるそうだ。
この厳しい祭りに、女性も参加している場合もあるそうです。
まとめ
日本全国で以前はあった、カセ鳥のような祭り。
商売繁盛や、豊穣祈願の意味がある。
2月の寒い中やるのに、意味があるのかもしれないが、参加者は相当過酷です。
一時期途絶えることはあったけど、現在は伝統が受け継がれています。
参加者は、上山市というよりは、他の地域からの参加者が多いようで、
観光になってきてます。
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