シクラメンは冬に咲く人気の高い鉢花です。

冬になるとシクラメンを店頭で見かけることも増えるので「もうそんな時期がきたものか」と季節を 感じます。

シクラメンは冬の花ですので春にはお別れになりますが、冬の間中はその美しい姿を楽しむこと ができます。

本記事では、シクラメンを冬中楽しめるように長く育てるための水やりテクニックと水やりのタイミ ングをご紹介していきます。

シクラメンは手間がかかると思われがちですが、意外と簡単でポイントさえつかめば初心者の方 でも大丈夫です。

ぜひ参考にしてみてください。

他にもシクラメンについての記事もありますのでこちらも合わせてご覧ください。

 シクラメンを長く育てるための水やりテクニック

●シクラメンの水やりは土の上から行う

最も大切なポイントはシクラメンの水やりは土の上に行うことです。 シクラメンの水やりでは、花やつぼみ、葉、茎の上部に水がかからないように気を付けましょう。 直接、水がかかってしまうと株が弱まったり腐ったりする原因になるので気を付けましょう。

●底面給水のしすぎには注意

シクラメンは直接水をかけないようにするため、底面給水タイプの下に窓がついた鉢で育ててい る方も多いと思います。 その場合は当然、窓から水やりを行うことが多いと思いますがそれは注意が必要です。

ずっと下から水やりを続けていると土の中の老廃物がたまった状態になってしまいます。 シクラメンの水やりではなるべく直接水をかけないことを推奨されていますが、少しかかってし まった程度であれば大丈夫です。

もちろんなるべくかけないように注意しながらにはなりますが、ずっと底面給水させるのではなく 定期的に土の上にかけるように気を付けましょう。

目安としては2週間に1回、少なくとも月に1回は鉢の上から水をやり溜まった老廃物を押し流し てあげるといいですね。

 

●水やりのタイミングをきちんと確認

シクラメンにお水をあげるタイミングをしっかりと確認しましょう。

〇日に1回、とか×時くらいにあげるという時間的なことよりも、シクラメンの状態をみて判断をす る方がベターです。

日向と日陰や湿気、気温などによって適切なタイミングが異なるからです。 最近ではインターネットでいろんな栽培方法が検索すればでてきますし、栽培ブログもとても参考 にはなりますが、育てている環境が違うので全く同じに行ってもうまくいかないこともあると思いま す。

私自身も
「お水はどのぐらいあげていますか?」
「どのぐらいの間隔であげていますか?」 と質問されることがありますが、シクラメンの様子をみて判断してくださいとお伝えしています。

お花も人間と同じで、すごくお腹が空く日もあればお腹いっぱいでいらないという時もあります。そ の状態に合わせて適宜対応するということがポイントです。

では、水やりの適切なタイミングをどのようにチェックしたらいいのでしょうか? それもお伝えしますね。

水やりのタイミングをチェックする方法

●葉を触って確認

まず、シクラメンの葉を触ってみてください。 良いシクラメンの葉は非常に硬いのが特徴です。 水気がなくなってくるとだんだんやわらかくなっていきます。

感覚値なのでわかりにくいかもしれませんが、 手のひらで押すように触った時に葉のパキパキ感がなくなってゆるいなと感じたら水やりのタイミ ングとなります。 一般的には日陰よりも日向のほうが水が乾きやすいです。

同じ宅内の栽培でもほんの少し窓か ら離れるかどうかによって日の当たり方は変わってきます。

置いた場所によって乾き方が異なる=水やりのタイミングが異なるということになるということにな るので、ぜひ葉を触って確認してみてください。

●鉢を持ち上げて確認

もう1つの方法として鉢を持ち上げてみる方法があります。 水がしっかりと入っている鉢は重たいです。 こちらも感覚値になってしまうのでわかりにくいかもしれませんが、水がしっかりと入っている鉢の 重さを覚えておいてください。

体感で軽くなってきたなと思ったら水やりのタイミングです。

シクラメンを長持ちさせるテクニック

水やり以外にも長持ちさせるために大切なポイントがあります。

●室内で育てるときは明るい窓の近く

シクラメンを室内で育てていると、とてもキレイな花なのでリビングの真ん中や目に付く場所に飾 りたくなります。

しかしリビングの真ん中など室内は日光があたりにくく、日陰の場所が多いです。日光をあてるた めには窓の近くに置く必要があります。 シクラメンは日光を好むので窓辺に置いてあげるといいでしょう。

ただし!直射日光で光がガンガンあたりすぎる場所は鉢の温度が上がりすぎてしまい枯れる原 因になってしまうので気を付けましょう。

また、難しいのは冬の夜の窓辺は外気温から低温になりやすい場所になります。低温になりすぎ ても弱って枯れる原因になってしまうので注意が必要です。 暑すぎず寒すぎず適切な温度で育てていく必要があります。 場所のポイントとしては

● 直射日光があたらない
● 明るい窓の近く
● 窓に近づけ過ぎない

この3つがポイントになります。

●終わった花は手で抜き取ってあげる

終わった花を手で取る作業を「花殻摘み(はながらつみ)」といいます。 シクラメンの花は、茎を引っ張りながらクルクルまわしているとポンと取ることができます。

この花殻摘みをするのには理由があります。 次の花が咲きやすくなる 花は次世代に子孫を残すために種子をつけます。

そのため花が終わると種子を残そうと優先的 に栄養を送り込もうとします。 種子を残す方に栄養が優先的にいってしまうと花数が減ってしまいます。

それを防ぐために、花殻は摘んでしまいましょう。 盛りを過ぎた花を摘んで種子を作らせないように栽培すると、花をどんどん咲かせようと蕾をたく さんつけるようになります。

そうすることで長くシクラメンの花を楽しむことができるようになります。 病気やカビの発生を防ぐ 枯れた花を放置していると、腐ったり病気になったりカビが発生する原因になります。花殻だけで なく枯れたり黄色くなった葉っぱも取り除いてあげましょう。

また、シクラメンは株元にある塊茎にカビが発生すると腐りやすくなるので注意してください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

シクラメンは大事に育てれば冬中楽しむことができるのでぜひポイントをおさえて鑑賞を楽しんで ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

おすすめの記事