冬に咲く人気の鉢花であるシクラメン。大事に育てれば冬の間楽しむことができます。

そこでシクラメンの花を長持ちさせるテクニックとして「花殻摘み」があります。
これは花がおわったら、花殻を取り除いてあげる作業のことです。 花を取ってしまうのはなんだかもったいないような気もしますが、これも長持ちさせる大事なポイ ントです。 本記事ではそんなシクラメンの花殻摘みについて解説していきます。

ぜひ参考にしてシクラメンの花を長持ちさせてくださいね。 他にもシクラメンについて記事を書いていますのでこちらも合わせてご覧ください。

 花殻摘みとは?

花殻摘み(はながらつみ)とは、盛りが過ぎた花を摘んであげる作業のことです。
シクラメンの他にパンジーやビオラなども花殻摘みを行うことで長持ちさせることができる植物で す。

一見摘んでしまうのはなんだかもったいないような気もしますが、咲き終わった花を摘むことでた くさんの蕾をつけるようになり長く花を楽しむことができます。

とても大事な作業ですのでぜひやってあげてください。

シクラメンの花殻摘みのやり方

シクラメンの花殻摘みのやり方は、茎を軽く引っ張りながらくるくるまわすとポンと取れます。

このポイントは、花の部分だけを摘み取らない&ハサミを使わないことです。 茎部分をねじると取れるので必ず茎から摘み取るようにしましょう。

茎が残ってしまうとそこから腐ってしまうからです。

ハサミもできれば使用しないでください。

シクラメンはハサミを使わなくても簡単に摘むことができますし、ハサミを使うことでハサミに付着 した雑菌が病気の元になることもあります。

また、ハサミで切った切り残しが腐っていくこともあり ます。 花殻摘みは毎日やる必要はないですし、「いざ、やるぞ!」と気合を入れて挑むような作業でもな いので、気が付いたときにパパパッと取り除いてあげるといいですね。

花殻摘みを行う理由

花殻を摘むのには理由があります。

●種子を残さないようにする

多くの植物は枯れた後に子孫を残すため「種」をつくります。

種を使って繰り返し自然と栽培する 場合は別ですが、花を長持ちさせたいのであればこの「種」はできるだけないほうがいいです。

どういうことか詳しく説明します。

まず、植物は枯れると種の赤ちゃんとなる「種子」をつくろうとします。そしてその「種子」をしっかり と「種」に育てるために栄養を送り込みます。

子孫を残すため、種子を育てるほうに優先的に栄養が送られていくので他の花に行き渡るはず の栄養もすべて種子にもっていかれてしまうのです。

そうして植物全体の栄養が足りなくなり、花の数は減っていき、疲れ果てた植物は枯れる…という 流れになってしまうんですね。

このように、シクラメンやパンジー、ビオラ、マリーゴールドなど生長しながら次々とお花を咲かせ ているタイプの植物は、咲き終わった後に種をつくらせないのが長く育てるためのポイントに なるのです。

種子をつくらせないようにすることで花全体に栄養が行き渡りますし、もっと咲かせようとつぼみ も増えていきます。 たくさん花を咲かせるためには花殻摘みが大事な作業になるということですね。

●病気やカビの発生を防ぐ

枯れた状態で放置していると蒸れたりカビが発生して病気になる原因になります。 なので、枯れてしまったら花だけでなく葉も取り除いてあげましょう。

茶色く枯れた葉だけではなく黄色になってしまってる葉も根元から摘むといいでしょう。

とくにシクラメンは、株元にある塊茎(球根のような部分)に栄養が蓄えられるため、ここにカビが 生えてしまうと腐りやすくなります。

葉をかきわけて根元を見ると、大きい葉に日光を遮られてしおれてしまったつぼみや葉があるの で摘んであげましょう。

シクラメンのシーズンがおわったら?

シクラメンは冬に咲く花なので暑さは苦手です。

なので、温かくなってきた5月頃になると葉がすべて枯れて休眠状態に入ります。(寒冷地の場合 は休眠せずに夏を超すこともあります。)

シクラメンは休眠するかどうかで管理方法が異なりますが、正しい世話を続けることで次の冬も 美しい花を咲かせてくれます。

休眠させるかどうかはお住まいの地域の環境や株の状態、品種などによって変わると思います。

夏超しや休眠についてはこちらの記事で詳しく解説してるので良かったらご覧ください。

シクラメンが休眠期に入った場合は、5月以降に葉が全部枯れます。 そうしたら鉢を日の当たらない風通しのいい場所で保管します。だいたい9月の植え替え時期ま での間、水やりはしなくて大丈夫です。

水をあげたり、湿気などは塊茎(球根部分)が腐る原因になります。 涼しく風通しのいい場所で乾燥させながら保管するというのが休眠させたシクラメンの夏超しの ポイントです。

まとめ

いかがだったでしょうか。 咲き終わった花を摘みとってしまうのはなんだかもったいないないような気がして、ついそのまま 放置したくなるかもしれませんが、花殻摘みはとても大切な作業です。

こまめに摘んであげることでたくさんの花を咲かせてくれるようになるのでぜひ気が付いたときに やってあげてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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