シマウマはどのような鳴き声?

シマウマの鳴き声というのを、ご存じの方はいらっしゃるでしょうか?
実はとてもなじみ深い鳴き声でありながら、聞くと皆びっくりしてしまうような鳴き声なのです。

シマウマの鳴き声はとても意外です。馬なのだから「ヒヒーン」と鳴くに違いない、と多くの方は思うでしょう。それは違うのです。

実はシマウマの鳴き声は「ワンワン」と犬のように鳴くのです。
youtubeなどで、その鳴き声の様子がアップされているので、気になる方はぜひ聞いてみてください。

シマウマは穏やかな草食動物のイメージがありますし、鳴き声を聞く機会はほとんどありません。ライオンなどに襲われていても、逃げるだけで戦いませんし、群れのなかではチームワークが重んじられますので群れの中でもほとんど鳴きません。

ですから、シマウマの本当の鳴き声はあまり知られていないのです。

おっとりしたイメージを持つ、シマウマは自由奔放で抑制がない動物です。
このため人間が飼いならすことはとても難しい動物です。シマウマで乗馬している人など見たことがないのはこのためです。一般的に馬は人間に従順になるようトレーニング出来ますが、シマウマに限っては例外と言えるでしょう。

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英語だとどのように表現する?

シマウマの鳴き声を英語表記するならば、やはり「bow-wow(バウワウ)」となるでしょう。
日本人が「ワンワン」と表現するところ、英語では「bow-wow」と表記します。
シマウマの鳴き声はこれに最も近いといえます。

次に近いのは、日本語の「ワン」、英語表記ですと「Woof(ウッフ)」です。
しかし、シマウマが吠えるのは、かなり興奮したときなので、連続で鳴くことが多いので「Woof」と聞こえる場面は少ないです。

ちなみに牛の「ヒヒーン」の英語表記は「Neigh(ネー)」です。
これは日本語とだいぶ開きがありますね。

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シマウマが一番鳴く時はどんな時?

一般的にシマウマはほぼ鳴きません。

これは野生動物一般について言えることですが、鳴く、吠えるメリットはあまりないからです。
自分の位置を知らせてしまいますし、無用な争いも招きます。
よく吠えたり、鳴いたりする動物は、人間のペットです。

これは簡単に言うと、大人になれていないから、親(飼い主)の気を引いたり、食べ物をねだったりすることが多いせいです。また人間が正しい警戒の合図の方法を教えないために、不必要に吠えたりします。

野生のシマウマは普段群れで行動しています。シマウマが生き残るには、周囲の警戒を常にしている必要があるからです。これには群れで生活する以外に方法はありません。夜、群れが寝る時も必ず何頭か起きていて、耳を澄まし辺りを警戒しています。

シマウマが一番鳴く時をあげるとすれば、この見張り役が警告の合図を送るときだと言えます。
捕食動物(ライオンなど)が近づいた時、群れ全体に警告の合図を送るため、シマウマは声をあげます。

ただし、「ワンワン」ではなく鼻を鳴らすことがほとんどのようです。
わずかな合図で群れ全体に緊張が走るので、何度も「ワンワン」と吠える必要などはないのです。
実際、昼であれば全員が周りを警戒している状態なので吠えたり、鳴いたりする必要もあまりありません。群れ全体がピタッと止まったり、一斉に走り出したり、無言で意思疎通しているケースというのがほとんどです。

したがって、シマウマが興奮するなんらかの状況が発生しないかぎり「ワンワン」という声を聞くことは出来ません。
動物が我を忘れるということは自らの生命を危機にさらすことを意味しますので、野生の世界においては吠えたりすることは、あまりありません。




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