村民の伝統文化を愛する心を感じる「読谷まつり」

沖縄本島中部にある読谷村(よみたんそん)は、日本の村としては最も人口が多いことでも知られています。

今回は、読谷まつりについて紹介したいと思います。

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読谷まつり詳細

読谷村最大規模の祭りともいわれる「読谷まつり」は、共に読谷村出身といわれる「泰期(たいき)」と「赤犬子(あかいんこ)」の2人をモチーフとして掲げ開催されているお祭り。

泰期は商売の神様といわれ、赤犬子は琉球音楽の始祖とうたわれている伝説上の人物です。

村民が一丸となって作り出す「読谷まつり」は、人と人とが織りなす伝統と創造の祭りとなっています。

 

「読谷まつり」は2日間に渡って開催されます。

初日の目玉は「赤犬子琉球古典大演奏会」。

村内の古典音楽愛好家や琉球舞踊家300名余りが出演し、赤犬子を讃える舞台が繰り広げられます。赤犬子に扮する演者から演奏者まで、全員が読谷村民。三線・琴・太鼓など、壮大で華麗な演奏が響き渡り、伝統文化を愛する心がしっかりと受け継がれていることに感動することでしょう。

 

村内の小中学生300名余りによる古典芸能の大発表会「受け継ごう読谷(ふるさと)の心」も見どころのひとつ。

小中学生による三線や舞踊、棒術、高校生による創作ダンス、「村しまうた愛好会」による合唱など、総勢5500人余りが出演する舞台は見応え満点です。

読谷祭りのイベント

「読谷まつり」のメインイベントは、2日目に開催される「進貢船(しんこうせん)」。

琉球王朝時代の中国との進貢貿易を描いた創作劇が繰り広げられます。

初の進貢使として中国に渡り、大交易時代の幕を開けた泰期。ライトアップされた巨大な進貢船に乗って泰期役の演者が登場すると、会場が琉球王朝時代の華やかな雰囲気に包まれます。

村内小中学生の吹奏楽から婦人会の演舞、空手演武やエイサーなど、村内各地域の民俗芸能を織り込みながら圧倒的なスケールで行われる「進貢船」。全長15mの進貢船が大海原に見立てた人波を航海する様は圧巻です。

 

戦後70年の節目を迎えた2015年には、平和な世界とともに“夢のおきなわ”をつくるプロジェクトとして「OKINAWAN DREAM 100万人の平和コンサート」も初開催され、沖縄出身の有名アーティストが多数出演し、会場を大いに盛り上げました。昨年2016年は「読谷まつり」前日に開催され、今年2017年の開催も期待されています。

 

「読谷まつり」会場内では、村の伝統的な織物・読谷山花織(ゆんたんざはなうい)の展示即売会も行われ、他にも盆栽展・農作物展示即売も開催。都屋漁港「海人食堂」やヤギ汁の販売など沖縄らしい出店も豊富で、毎年人気となっています。

祭りのフィナーレには、両日共に打ち上げ花火も行われます。ただし、打ち上げ時間が日によって違うので注意が必要です。

伝統芸能をたっぷりと堪能できる「読谷まつり」。村民の伝統文化を愛する心に感動すること間違い無しのイベントです。

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【日程】

2017年10月28日(土)・29日(日)

 

(関連イベント)

10月22日(日)には「読谷まつり第20回 闘牛大会」開催予定。

(打ち上げ花火の時間)

昨年2016年は、初日が20:30から、2日目が20:45からでした。

 

【会場】

読谷村総合運動広場(沖縄県中頭郡読谷村字座喜味2901)

入場無料

 

【アクセス方法】

(車利用の場合)

*那覇空港→会場〈車〉約70分

 

(ゆいレールと路線バス利用の場合)

*那覇空港駅→旭橋駅〈ゆいレール〉約10分 260円

*旭橋駅→那覇バスターミナル〈徒歩〉約2分

*那覇バスターミナル→座喜味 下車〈路線バス29番〉約80分 1020円

*座喜味→会場〈徒歩〉約10分

 

路線バス29番の本数は少ないため、他の読谷村方面行きのバスに乗り、村内でコミュニティバスに乗り換える方法もオススメです。ただし、乗換回数が多くなるので、車利用の方が便利だとは思います。

 

【駐車場】

無料駐車場あり(500台)

 

【見どころ】

「読谷まつり」関連イベントである闘牛大会は、むら咲きむら闘牛場で開催される予定です。

18頭9組(1組はアトラクション)による闘牛を無料で見ることができるためオススメ。

闘牛場には芝生の場所があるので、レジャーシートなどの敷き物があると便利です。例年、日差しも強いので暑さ対策も忘れずに。

闘牛も沖縄の伝統文化のひとつ。巨大な牛同士の迫力ある闘いは必見です。




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