ファッション用語のスリットとは?

スリットとは英語で「裂け目」のこと。ファッション用語では衣類のすそや脇に入った切れ込みのことをさします。
スリットと聞いてまず頭に浮かぶのはチャイナドレス、という人も多いのではないでしょうか。

ざっくりと大胆に入った深いスリットからチラリと見える脚線美。でもあのスリットは、もともと騎馬民族だった満州族が馬に乗りやすいように民族衣装を改良したもので、ファッション性はありませんでした。
「ベンツ」と呼ばれるジャケットの後ろの裾のスリットも、その昔イギリスで騎士が剣を抜くとき上着がじゃまにならないように、あるいは兵士が馬に乗るとき軍服が引っかからないように、などの理由で考案されたと言われています。
このようにスリットの起源は実用的あものですが、現在のスリットは機能性と装飾性をあわせ持つデザインとして多くの衣類に取り入れられています。

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スリットの魅力

まずは機能性から。
タイトなスカートやワンピースの場合、スリットがあると無いとでは足さばきが全然違います。スリットのない筒型スカートでは、階段で脚が上がらなかったりスカートが突っ張ったりした経験のある人も多いはず。

スーツの上着などの背中のスリットも同様で、無ければ脱ぎ着の際にもポケットに手を入れる時にも動きが制限される上に衣服が引きつれて美しく見えません。
次に装飾性とデザイン性ですが、スリットがあることで多くの衣類はスッキリ感が出て洗練されます。

袖にスリットの入ったトップスはノースリーブより上品で涼しげに見えますし、深いスリットの入ったニットワンピは重ね着をしても着膨れせずに素材の重さを感じさせないレイヤードスタイルを楽しめます。スリットのおかげで揺れ感が出て、軽やかさと美シルエットが手に入るためです。

スリットは男ウケがいい理由

男性は露出が多いほど喜ぶのかと思うと、そういうわけでもないようです。「チラリズム」って言葉、聞いたことありますよね。見えそうで見えないというのは、男性が一番喜ぶシチュエーション。

ふだんあまり見えないところがチラリとでも見えた時、「やった!」という高揚感があるらしいんです。ほかにも、なんでも男性には生まれもっての狩猟本能というものがあり、揺れる・動くものに心を奪われやすいのだとか。スリットの入った服は、トップスでもスカートでもひらひらと軽やかに動きます。

そこにチラリズムが加わると、男性にはダブルで嬉しいわけ。それがスリットが男性ウケする理由だと言われています。

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おすすめのスリットの洋服と種類とは?

まずはなんと言ってもワイドパンツ!

ワイドパンツにスリットって必要?という声も聞こえてきそうですが、脚をすっぽり隠してしまうワイドパンツは、体形カバーができて便利な反面、ぬけ感がたりませんよね。そんな時、足元のスリットによって、さりげなくチラッと、しかも一番細い足首の部分が見えることで細見え効果がねらえます。最近はデニムパンツにもスリット入りのものが出ています。カジュアルになりがちなワイドデニムも、スリット入りならハイヒールと合わせて女らしさを、あるいはスニーカーと合わせてさわやかな色気をアピールできるでしょう。
スリット入りのロングスカート、あるいはマキシスカートも定番で人気です。

短いスカートより長いスカートの方が実はチラリズムの効果は大きいもの。ただしあまりにも深いスリットは切る人の品位を下げます。ほどほどに。
スリットトップスなら逆にざっくりと深いスリットを重ね着で楽しみましょう。インを対照的な色にしたり、同系色ですっきりまとめたり。ロングタイプのスリットトップスにショート丈のスリットトップスを重ねて着るのもスッキリ縦長ラインができておすすめですよ。




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