たぐいまれなるという言葉を、記事や小説などで時々目にすることがあります。

たぐいまれなるの意味とは何なのか?今回は、紹介したいと思います。

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たぐいまれなるの「たぐい」とは?

これは、具体的にどのような意味があるのでしょうか。

まず「たぐい」という言葉ですが、これは元々「たぐう」という動詞の名詞形で、匹敵するとか、あるいは並ぶ、肩を並べるという意味があります。
それから転じて、「たぐい」という言葉には、同じ種類の物、または同じ程度の物という意味があります。同じような物、似たような物を指して、「このたぐいの物」などという使い方をするのは、ご存知の方も多いことでしょう。また仲間であるとか複数の人間、それから夫婦などの、一対になっている人間のことをこのように呼ぶこともあります。

漢字ではどのように書くのか

この「たぐい」という言葉は、漢字で書くと「類い」です。つまり「類」ということです。ですからこのような表現が、小説や記事などにあった場合は、「たぐい」と読むと覚えておくといいでしょう。

また「比い」という表現をすることもあります。もちろんこの「たぐい」あるいは「類い」というのは現代的かな遣いなので、子分などでは「たぐひ」または「類ひ」と表記されることもあります。

ただしこの言葉自体は、ひらがなで表現されることも多いので、特に感じを使わなくても問題はありません。それから「まれなる」の場合は、「稀なる」が一般的であり、同じ意味の「希」という字はあまり使いませんので、漢字表記をする時には、その点にも気をつけるようにしましょう。

たぐいまれなるに似た言葉とは

まずたぐいまれなるの意味についてです。まれなるというのは、珍しい、めったにないという意味があります。

つまりこのたぐいまれなるの意味は、同じ物が存在するのが珍しい、肩を並べる存在があるのは珍しいということになります。それから転じて、めったにない存在、非常に珍しく、それゆえに価値がある存在という意味で使われることが多いです。「たぐいまれなる才能」とか、「たぐいまれなる美しさ」というのは、その代表例といっていいでしょう。
類語としては、めったにない、稀代の、あるいは珍しいといった言葉が挙げられます。その他には絶世の、あるいはレアなといった表現も、これに近いといえますし、場合によっては置き換えることも可能です。特に美しさを指す場合は、絶世のという表現がよく用いられますし、存在そのものが珍しいという場合は、レアなという表現が使われることがあります。また、他の追随を許さないという意味で使われることもあります。たぐいまれなる努力などというのは、それに近い意味で使われています。

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 間違いやすい例として

このたぐいまれなるという表現ですが、どちらかといえば才能や美しさなど、いい意味で使われることが多いです。無論、悪い意味で使われることもありますが、その場合は別の表現を使う方がいいかもしれません。それから、特別に珍しいとか価値があるなどという場合でない限り、あまり使わない方がいいでしょう。自分が知っている中でも、最上級の価値があるという意味で使う言葉であるため、たとえばAさんとBさんを比べて、Aさんはたぐいまれなる勉強家だなどという使い方はしません。
それから、ほめるつもりであまり使うのも考え物です。行きつけの店で、普段からよく食べている料理を、たぐいまれなる美味しさというのもちょっとおかしなものです。あまり頻繁に使うと、かえって嫌味に聞こえてしまうこともありますので、使い方には気をつけるようにしましょう。

もちろん時と場合を考えて、適切な使い方をするのであれば構いません。ここぞという時に使えば、評価した相手からかなり好感を持たれることがあります。




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