最近、ドラマやアニメでもスピンオフというジャンルがよく見かけられるようになりました。
ビデオ借りて家で観たらスピンオフの作品だったということありませんか?
実際にスピンオフとは?と聞かれてどのようにこたえたらよいのでしょうか。
意外と答えられない人が多いのではないでしょうか?
今回は、スピンオフの意味について紹介します。
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スピンオフの意味
そもそも、スピンオフは英語でspin offと記載し、
「派生させる」「副産物を生み出す」「会社を分離新設する」という英単語です。
ここから何となく結びつくかもしれませんが、これを日本ではドラマやアニメ、映画にも流用して「派生作品」「外伝作」という活用方法になります。
これまでも、本編の続編としてドラマやアニメ、映画が製作されることは買う多くありました。
しかし、これはスピンオフというジャンルには当てはまりません。
ドラマやアニメのスピンオフ
通常の作品の中で登場したキャラクターに個別にスポットを当てて、作品を描く、また映像制作を行うというものです。
場合によっては本編以上に有名になってしまうこともあります。
これはドラマやアニメの作品の本編の制作に大きな変化があったことも影響しています。
一昔前はアニメ、ドラマ、映画も主人公にスポットが当たるあまり、わき役やそのほかのキャラクターにはあまり焦点が当たらず、ひいては話題に上がらないことも多かったのが事実です。
しかし、一部の作品では仮に今の時代であれば、スピンオフ作品が制作されていたのではというものもあります。明日のジョーで主人公の矢吹ジョーのライバルである力石徹。これだけ強烈な個性を持っていた脇役であれば、間違いなく今の時代ならスピンオフ作品が製作されていたことでしょう。
特にここ10年余りの歴史ではスピンオフ作品はあらゆるジャンルで多く制作されるようになっています。わかりやすい例をいくつか挙げてみましょう。
[ad#codo1]アニメで人気のスピンオフ作品
アニメで最も多くのスピンオフが制作されているのは北斗の拳ではないでしょうか。
脇役であるラオウ、ユリア、トキなど多くの作品がそれも連載終了後10年以上の時を経て制作されて、話題になりました。
これも根強い北斗の拳の原作のファンが数多く存在することの証拠です。
ドラマで人気のスピンオフ作品
そして、ドラマでは相棒がわかりやすいでしょうか。
このロングランのドラマの準主役にスポットをあてたスピンオフではなく、もっと渋い役柄のキャラクターにスポットを当てたスピンオフ作品が多く制作され、それもヒットしているというのですから原作の人気を裏付けるといっても過言ではないでしょう。
スピンオフは海外でも人気な理由
これは実際には日本だけではなく、海外のシネマ市場でも同じことが言えます。
ここには大きな意味があります。今のハリウッドをはじめとした映画市場では、新たなコンテンツによるヒット作を見出すことが難しくなっています。
それくらい、マーケティングが難しくなっているからです。それだけにはずれが少ないリメイク、続編、そしてスピンオフという形式に焦点が当たって多く制作されるようになっているのです。
スピンオフのメリット
日本のドラマやアニメ、映画市場よりももっと深刻な深い意味を持って制作されているといえるでしょう。
さらにこうしたスピンオフ作品となれば、宣伝や制作費も新規で制作するよりも格安ですむことになり、間違いなくコストメリットも出てくることになります。
また、制作現場にとっても慣れたメンバーだけで制作を進めることが可能になり、失敗も少なくなるということにつながります。
そして、顧客目線からしても制作サイドの狙いと同じく、失敗はないのではないか、それなりに原作と同じくらいの面白さがあるのではないかというまずは安心感をもって作品と接することができるというメリットを感じることになります。
こうした、市場の需要と供給がマッチしてるからこそ、スピンオフ作品は映画、ドラマ、漫画などあらゆるジャンルで制作されていくわけです。
スピンオフの今後
ここまではあらゆる業界で求められてスピンオフ作品が制作されてるという趣旨で紹介してきましたが、コレア逆に言えば、なかなか新たに受け入れられるものが生み出されにくいということを指しているわけです。
あらゆる業界が無難にスピンオフで稼ごう、市場の興味をひこうとしているわけです。この流れの中ではなかなか、全く新しいものを生み出そうという機運も制作サイドも高まりません。ここからは個人的な意見ですが、こうしたスピンオフを受け入れる文化がこれからも長く続いていくかどうかは怪しいと考えています。
どこかでこうした流れを陳腐化ととらえる兆候が出てくるはずです。その時に新たなものをしっかり生み出していけるのかどうか、大きな分かれ道になっていくはずです。
こうした兆候をしっかりくみ取り、新たなものを水面下でしっかり生み出そうとしている制作陣営には、その後の明るい未来が待っているわけです。
要するにマーケティング力をしっかり発揮して、スピンオフの陳腐化を見極め、さらに新たに受容される作品をつくっていく。両にらみの考え方、そしてマーケティング力を磨いておくことこそが次の勝ち組になれるかどうかのポイントになっていくでしょう。
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